夏に病害虫の症状が出て、葉が傷んでしまった、葉がなくなってしまった。
そんな時、「葉を完全になくしてしまう事」、「枝を短く切り落としてしまう事」は控えましょう。
葉がなくなると、蒸散が行われず、枝の中に水が通らなくなり、水が循環されなくなります。
そうすると、株が体温調節できなくなり体を冷やすことができずに、暑さにやられ根腐れを起こしてしまいます。
人間も汗がかけないと身体に熱がこもり、熱中症になってしまいますよね。
更に葉や枝をカットする事で、根にもダメージを受けます。
ミニバラは地上部と地下部でバランスを取っているからです。

葉がなくなりダメージを受け、枝が減りダメージを受け、地上部の葉や枝が半分減ったのなら、根も同じように半分以上死んでしまう可能性が高いです。
枝が下の方から、すでに黒くなってきている場合は、その枝の復活は難しいかもしれません。
※これが冬だった場合、まだ復活の可能性はあるかもしれません。
それを避けるためには、夏に葉が傷んだりなくなってきたら、枝はカットするのではなく、折り曲げ剪定をしましょう。
少しでも緑を残してあげる事が大切です。
折り曲げ剪定というのは、病害虫により葉がなくなってしまった時、葉が少なく元気がない時、株にボリュームをつけたい時などに枝を切り落とさず折り曲げる事で剪定の代わりの役割をしてくれます。
折り曲げ剪定のポイントは、折った枝が折った箇所より下に来ることが重要です。
一番頂点にある所から芽を出そうとしますので、折った枝を下に向けて固定し上がってこないようにしましょう。
▼参考画像は葉が付いていますが、葉が落ちてしまっている時も同様です。


※折った枝が、折った箇所より上に上がってこないよう、最後に輪ゴムで止めます。

お客様のお問い合わせより
ハダニが発生し、葉の半分以上が黄ばんでしまった、拡大を防ぐため酷い状態の葉を取り除き、その後冬剪定並みに剪定してしまったところ、「新芽が出ても枯れてしまう」「枝が黒くなってきた」とのお問い合わせをいただきました。
▼お客様よりご提供のお写真

このように枝が黒くなってしまった場合には、下記の赤線のあたりでカットし、赤丸の方の枝だけを取り除きます。
黒くなっていない枝と株分けする方法もありますが、夏は根傷みを防ぐため、できるだけ根を触らない方が良いので、黒い部分だけを取り除くのがおすすめです。

夏にハダニによる被害が発生した場合、初期であればハダニ専用の薬剤を散布するのが良いですが、被害が進行している場合には症状が酷い葉だけを取り除くようにし、できるだけ葉は残してあげるのがおすすめです。
枝はそのままにするか、折り曲げ剪定を行いましょう。
